生きるって
生きるってどういうことなんだろうね
眠れない夜に自問する
答えは返ってこない
誰も彼もが眠りついた夜半
昼間遠くで鳴っていた工事の騒音 鳥のさえずり 通りの車の音
全てが遠い昔の事のように思える
誰もが眠りの中にあって 私だけがひたすら覚醒の中に取り残されている気がした
このままいつまでも明けるかもわからぬ夜を耐え続けるのかと思うとおかしくなりそうだ
やがて夜はあけるだろうか だとしたら
私は覚醒の中に置き去りにされたまま夜明けを迎えるのだろうか
生きるってどういうことなのだろう 私は自問した
答えは見つからない
自らの問いに答えを返せないまま夜は過ぎてゆく
私は孤独の中で夜明けの到来に怯えた
午前二時は既に半ばを過ぎている