母の日の赤い花、翌日
今日は不眠というより、いわゆる途中起床と言うやつだった。朝にしては暗いと思ったら深夜1時半、喉が乾いていて、腹が空いていた。よく考えれば昨晩は、いやまだ夜が明けてないから今晩か、不眠の疲れから、夕餉もせずにかしだけ食べて早々に寝たから、それが故だろう。 しばらくぼやぼやして、台所探し回るも何もなし、冷蔵庫冷凍庫も具材だけがあって、この時間最も望まれるレトルトとか冷凍とかの簡便調理の類なし。仕方なし、夜中まで空いている隣町のスーパーまで買い出しに行った。適当なカップ麺を買う。背油の入った、美味しそうなラーメンであり、実際に美味しかった。 異常起床の割には気分良く、しかし夜半に起きたからか、何度となくむせ返る。特に葱が何度も喉に絡まる。 電灯の下の食卓、むせ返り咳き込む私と、カップ麺の器、そして母の日の花の三者会談。花は相変わらず鮮やかであった。去年はしばらくしてから萎れ始め、始末をどうしたか、食べてしまったか、そこらの空地に横たえて土に還してやったか忘れてしまった。今年もまた、そのうち萎れるだろうか。 水面より上、花瓶の窄まってる部分の屈曲に水滴がついている。昼間には無かった。私が早寝、早起き、買い出し、そしてむせ返るのを尻目に悠々呼吸をしているのだろうか。 |
令和7年5月13日