音声多重カラオケCDの一例。アイワの音多は研究者がおらず不明な点しかない。
音声多重カラオケ、略して音多(管理人が勝手にそう呼んでいるのではなく、慣用的な略語です。)。これは今では中々馴染みのない概念でしょう。当サイトでは幾らかお気に入りの音楽を紹介していますが、その説明において急に音多音多と言ったところで、多くの方は理解できないのではないかと存じます。そこで音声多重カラオケについての解説を行います。
左の動画は音多カセットの一例です。中山みさサンの歌う「もしも明日が」ですが、左チャンネルに伴奏、右チャンネルにガイドボーカルになっているのがおわかりでしょう。これが「音声多重」です。アンプについている左右調節のツマミを回して、必要に応じてカラオケだけを流したり、ガイドボーカルも流したり、と言う使い方をするわけです。昔はWii Uでカラオケが出来たりしなかったですから、家庭などではこうしてカラオケを楽しんだのだと思います。音多には詳しいですが、昔のカラオケ事情には詳しくないのでよくは知りませんが。
で、音声多重カラオケは原曲とは違う、音声多重のメーカーが出しているわけです。音声多重のガイドボーカルを原曲歌手が歌ってる場合は基本的になく、スタジオ歌手が歌っています。右記画像のように、「本人歌唱ではありません」的な断り書きがなされていますが、マニアは本人歌唱ではない方が喜びます。ちなみに断り書きはない場合もあります。また、右のCDでは歌唱者のクレジットが表記されていますが、基本的には歌唱者のクレジットはありません。その場合、音多愛好家は耳で聴いて誰か判断するわけです。
トーン(東京音楽工業)の音多CD。CDの場合は左チャンネルが伴奏、右チャンネルは伴奏+ガイドボーカル。何故かは不明。