【成立】1932年 【消滅】1969年 【由来】大宮八幡宮(直接的には小字) 【現在の地名】大宮
杉並区の地名でややこしいことは、「大宮町」と「大宮前」が全く違う所にあることです。双方は微妙に近いので、往時は住所の取り違えがあったのではないかと考えます。現在は、「大宮前」が「宮前」、「大宮町」が「大宮」になりました。結果的にこの大宮町は、住居表示で「町」が外れただけと言うシンプルな変化に留まりましたが、その割に現物が見つからないのが街の特徴と言えます。 さて、この「大宮町」は、旧高井戸町和田字大宮の範囲を以て成立しました。その「大宮」の地名の由来ともなった大宮八幡宮ですが、境内の灯篭が住居表示の直前の時期に建てられており、ものすごい数の灯篭に和田本町や大宮町、方南町と言った地名が、奉納者の氏名と地番付きで刻まれていたりします。
参考文献 杉並区教育委員会編, 文化財シリーズ19 杉並の地名, 1985.3
発見時期:令和7年 記事作成日:令和7年9月22日
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