杉並区は1932年の東京市大拡張に際し、豊多摩郡杉並町・和田堀町・高井戸町・井荻町の4町を以て成立しました。 この4町の前身は実に20箇村にわたる、東京区部の中でも広大な区です。他方で、成立時点で村を含まない併合であったにも関わらず、未だ旧来の農村的風景を残す地域もあると言う、区部屈指の長閑さを孕んだ、いわばのんびり空間であります。