謎多き町杉並区東荻町は、名前から分かると思いますが、ようは西荻の逆で、荻窪の東部に位置する町です。しかし妙なのは、なぜこの町は荻窪とは別に設置されたのかです。井荻町全図と杉並区詳細図を比較してみましょう。東荻町は、もとの下荻窪字川北であることが分かります。小字単位で町名が作られること自体はよくあることです。杉並区内だと松ノ木町や大宮町(それぞれ和田字松ノ木、同大宮)がそうですね。 この町のおかしなところは、まるまる川北なのではなく、何故か川北の一部だけを以て成立しているところです。なぜ東荻町だけ荻窪ではなく、中途半端な範囲を以て東荻町として成立しているのでしょう?絶対何か理由があるはずなんですが、杉並の地名にも杉並区史にもそこに関する記述がなく、謎です。 その謎を解くカギは井荻町時代から行われていた区画整理に関する事業誌(井荻町土地区画整理組合編「事業誌」,1935)にあるのではないでしょうか。中央図書館に所蔵されているようなので、そのうち確認しに行きます。 補足以前は東荻町の町名看板があったみたいです。先行者利益って許せないですね。 |
発見時期:令和7年 記事作成日:令和7年9月22日
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